Sales Hacker 営業用語集

リモートシフト

オフィスワークからリモートワークへシフトすることを指す。

米ITコンサルティング企業ガートナーが2020年4月3日に発表した調査レポートでは、企業の最高財務責任者(CFO)が、経営の観点から「リモートシフト」をどのように考えているのかを明らかにしていますが、同調査によると、オフィス勤務社員の少なくとも5%を永続的にリモートワークにすると考えているCFOの割合は74%に上ったのです。

社員1万人の企業であれば、少なくとも500人が永続的にリモートワークのポジションに就くことになります。

また、社員の20%をリモートシフトすると検討してる割合は23%でした。景気先行きの不透明感が増し、コスト削減圧力が高まる中、CFOらはリモートワークのほうが合理的であると判断しているようです。

この傾向は、前掲ガートナーの調査でも示されています。調査によると、今回のパンデミックを受け、オフィス賃料を含め不動産関連のコスト削減に乗り出したCFOの割合は13%、またオンプレミスサーバーなどオフィス勤務向けのテクノロジー関連支出を削減したCFOの割合は20%となりました。

企業のリモートシフトだけでなく、人材市場におけるリモートワーク需要の高まりも顕著になっています。

IBMが2020年4月に実施した調査では、調査対象となった米国在住2万5000人のうち75%がパンデミック収束後も(ときどきの)リモートワークを希望すると回答しています。また、リモートワークを主要な労働形態にしたいとの回答は54%、企業は在宅勤務の選択肢を設けるべきとの回答は40%でした。